2016年01月01日

ゼロからの音楽制作環境構築 その2

前回はダンスミュージック制作環境をゼロから構築するのに向いた機材のシンセ・ドラム音源系でした。
http://flstudio.seesaa.net/article/431982079.html
長いのでエントリを分けましたが今回はエフェクトを含めたバンドルと専門メーカーの1本釣りがメインです。
今回もテキストとリンクのみです。


エフェクトはバンドルで買うのが好ましいのですが音源も混じっていたりいなかったりします。
そこはそれで良い事なのでとにかくリスト化していきます。


バンドルで買うのが好ましい物としては

Waves Diamondかそれ以上
http://www.waves.com/bundles/diamond
http://www.waves.com/bundles/horizon

Waves Bass and Drums Collecton
http://www.waves.com/bundles/signature-series-bass-and-drums

Rob Papen eXplorer3
http://www.robpapen.com/explorer-3.html

FabFilter Mastering Bundle
http://www.fabfilter.com/shop/mastering-bundle

IK Multimedia T-Racks CSバンドル
http://www.ikmultimedia.com/jp/products/trgrand/

iZotope Music Production Bundle
https://www.izotope.com/en/products/bundles/music-production-bundle/

AIR Synth Bundle
http://www.pluginboutique.com/product/1-Instruments/58-Inst-Bundle/1585-AIR-Music-Synth-Bundle-Plugin-Boutique-Exclusive

SoundToys V5
http://www.soundtoys.com/product/soundtoys-5/

ここら辺が費用対効果が高いバンドル製品としてお薦めです。


次に1本釣りが向いているものを挙げていきます。
ダンスミュージックの場合は必要なエフェクトと不要なエフェクトがジャンルによってかなり違うので、
何が必要なのか判断が難しいなと感じています。
有名どころを買えば大丈夫だろうと思っても、中途半端な製品だと特化した音が出なかったりするので、本当に必要なプラグインであるか注意が必要です。

対策としてはyoutubeでプラグイン名で検索してチュートリアル動画で音を確認したり
Future MusicのStudioシリーズを見るとアーティストがどのようにプラグインを使用しているか確認できて参考になります。
あとはEquip Boardで好きなアーティストの使用機材が見られるようになってます。
http://equipboard.com/category/electronic-dj
http://equipboard.com/role/music-producers

Remixer専用SNSのSpliceにアップされているプロジェクトを見ると、他の人がどんなプラグインを使って音作りしているのか、 自分の環境でプロジェクトを実際に開いて確認できて勉強になります。
Spliceはかなりレベル高いですが使い勝手の面でまだ難点も多かったりもします。
Bitwigはまだ未対応ですがオーディオファイルにしておけばやり取りできるようです。

そしてSpliceではアップされたプロジェクトのプラグインを検出してランキングされたものが見れます。
これを見て買うかどうか判断すれば、好みが違ったとしてもそれほど大きく間違える事は無いかなと思います。
https://splice.com/plugins
つうかNexsusとMassiveとSylenth1とFabfilterとiZotopeとValhallaとSausage Fattnerが多いですね。

で、そこら辺を参考にしつつ、ダンスミュージック用にプラグインを買う場合に重要なカテゴリはを挙げますと、
マキシマイザとコンプとサチュレータとEQとリバーブです。
他にもディレイやフィルターも重要ですがそれは後回しでも良いです。
これらは専門メーカーの製品を1本釣りするような考えで行く事が必要になります。
つまり最小コストで行こうと思っても結局は金がかなりかかります(笑)


マキシマイザはソースに応じて使い方が変わるので、キャラクター別に複数有った方が良いですが、
まずはPro-LとPro-MBの組み合わせとOzone7とXenonをお勧めします。
とくにXenonはレイテンシも負荷も少ないので、とりあえず刺しとく用途でも負担が少ないです。
Ozoneはモジュール構成が練られていてマスターに刺す用途で優れています。

コンプの用途は多岐にわたるのでこれ1台でOKみたいな製品は無いのですが、これもまた複数買う事が前提です。
極力クリーンに行きたいコンプは選択が難しいですけど、激しく潰せる用途も各社キャラクターが違うので慎重に選ぶ必要があります。
コンプを買う際はPSPとKushとWavesとKlanghelmとiZotopeとFabfilterとSoftubeとPlugin AllianceとIKのT-racksCS
辺りから選べば無駄が少なく目的の音に達しやすいです。

Waves製品は普通のVSTと比べて色々とめんどくさいのであまり推奨しないですが、最初のうちはWavesのGoldとかの低価格バンドルに入ってる
C4やVシリーズやHシリーズやルネッサンスシリーズでしのげます。
ただ、おそらく後から自分のジャンルに向いた特化型プラグインに乗り換えたくなるんじゃないかなと。


次に専用サチュレータですがこれまた選択が難しい。
万能タイプのサチュレータは無いと思いますのでこれも複数必要です。
そのため各社製品を1本釣りする事になります。
KlanghelmにiZotope Trash2にAlloy2にPSP Mixpack2やSoundToysやRobPapenにD16にWavesあたりがお薦めです。
サチュレータというジャンルはコンプやEQで達成出来る事もあるので、場合によってはサチュレータに特化していない製品でも十分な事もあります。
http://www.klanghelm.com/
https://www.izotope.com/trash2
http://www.pspaudioware.com/plugins/tools_and_meters/psp_mixsync2/
http://www.pspaudioware.com/plugins/dynamic_processors/psp_vintagewarmer2/
http://www.minet.jp/brand/soundtoys/decapitator/
http://www.minet.jp/brand/soundtoys/devil-loc-deluxe/
http://www.minet.jp/brand/soundtoys/radiator/
http://www.robpapen.com/rp-distort.html
http://d16.pl/silverlinecollection

Waves製品はめんどくさいので推奨していないですが、クオリティ的には素晴らしい物もあるので極限まで絞る1本釣り方式もありかなと。


次にEQですがカット主体になるので使いやすさが第一だと思うんですが、製品によって意外と音が変わります。
使いやすさの第一候補としてはFabfilter Pro-Q2です。カーブ描くのもアナライズするのも、アナライザから派生した機能も素晴らしい。
音質については個人的には満足ですがPro-Q1時代はゼロレイテンシだと音が露骨に劣化しました。
Pro-Q2になってレイテンシの設定により音質は改善されています。
https://www.dirigent.jp/product/brand/fabfilter/pro-q2.html

カットするためのEQはアナライザ表示が必須だと思いますが、コストを抑えるならTone Boosters辺りでも最初の1台としては十分かもしれません。
iZotopeのAlloy2やOzone7のモジュールも良いですね。直角にバッサリ切ったりできますし。
Ozone7はマルチバンドのDynamic EQも付いてきます。
https://www.izotope.com/en/products/mixing-mastering/alloy/
https://www.izotope.com/en/products/mixing-mastering/ozone/


Vintage系のEQもサチュレートさせる用途で必要です。
サチュレートはそれだけ必須でなおかつ繊細な操作が必要なジャンルといえます。
で、ブーストさせる用途ではT-RacksのPultecタイプやWavesの一部製品やシグネイチャ系(Bass & Drumsコレクションなど簡単操作の奴)が活躍します。
PSPの製品もサチュレートさせるのに向いています。
というかEQとサチュレータとコンプの機能をまたいでいるのでかなり良く使うし、状況に応じて全然違う効果を狙ったりする場面にも使えます。


続いてリバーブですがこれも1台でOKみたいな製品は無く複数買い集める必要があります。
大まかに分けるとアルゴリズム系かImpulse ResponseのConvolutionリバーブの2種類あります。
アルゴリズム系は選択肢が豊富で、安い物ではValhallaDSPのValhallaRoomかVintageVerbが50ドルで買いやすいです。
https://valhalladsp.com/shop/reverb/valhalla-room/

2CAudioのBreezeとB2も良いですが負荷は高いです。
http://www.2caudio.com/

Wavesのリバーブはルネッサンスとシグネイチャ系を持ってるんですがあまり使ってません。
単純にWavesのリバーブは今となっては画面も小さくて使い勝手があまり良くない部類です。
ただH-Reverbをデモったところこれはかなり良いプラグインで操作性も音も良かったです。
負荷はメチャ高いですが設定項目が豊富でダンスミュージックでも活躍します。
ドラムに特殊効果を作るのが楽しかった。
自分はデモってみただけですがH-Reverbはバウンスを駆使すれば負荷を心配せずに特殊音作成機みたいに使えそうです(笑)
他にはRob PapenのeXplorer3に入っているRP-Verbも気に入っています。eXplorer3のセールで入手すると安い。

Convoluiton式のリバーブはIRファイルで音質がほぼ決定らしいです。
WavesのIR-Lが色んなバンドルについてて導入しやすいですが画面が小さくて使い辛い。
Altiverb買えればいいんですが値段も高いし負荷も高いらしいので音が良くても導入しづらい。
セールで激安だったReMatrixでは追加IRファイルでリバーブの質を変えられるようです。
色々検索してみましたけどここのデモが聴きやすい。
http://www.morevox.com/web/rematrix.php
http://www.morevox.com/web/rexp.php
http://www.morevox.com/web/drive-blast.php


IRファイルだけ売っているメーカーもいて Prime Sonic Spaceの1と2が時々セールやってます。
http://vintagesynthpads.com/ocart/impulse-responses/Impulse_Responses

Convolutionタイプのリバーブに使えるフリーのImpulse ResponseファイルはKVR経由で拾う事も出来ます。
集めるのに時間がかかってしまいお薦めしないですが、コストを抑える事を重視するならそういう手段もあります。
http://www.kvraudio.com/forum/viewtopic.php?f=6&t=107337


ディレイについてですが、これは人によっては重視してなかったりするかもしれませんがこのジャンルも選択によってだいぶ変わります。
セール時期が過ぎてオススメしにくいですがUVIのReLayerが凄く良かった。
メーカー的にあんまり好みではないですが視覚的に分かりやすく、掛かり具合の調整もエグいのでReLayerはかなり派手な音でもコントロールしやすい。
ダンスミュージックに向いた激しい音もリッチな音も得られる構造になっていました。
リピート数を調整するのも2系統あるエフェクトを掛ける作業もタブのようにウインドウの切り替えが出来、
なおかつ全てステップシーケンスのようにエフェクトの掛かり具合が視覚化されていてとても使いやすいです。
ただうちの環境だとちょっと動作が安定しないのが難点です。
http://www.uvi.net/jp/software/relayer.html

SoundtoysのEchoboyもかなり細かくセッティングが用意されています。
FabfilterのTimeless2もかなり複雑な事が出来るんですがそのかわり操作性にクセがあります。
http://www.soundtoys.com/product/echoboy/
http://www.fabfilter.com/products/timeless-2-stereo-tape-delay-plug-in

UVIはSparkverbもユニークですね。
昔デモったときはあんまり馴染めなくて期限過ぎちゃいましたけど、最近になって解説動画見てみたら自分が使い方を間違えていた事に気づきました(笑)
http://www.uvi.net/sparkverb.html

最後にアナライザです。
これは1画面で見れる情報量と、アナライズ表示の正確さと滑らかさ、設定の柔軟さが必要なんですが、 ぶっちゃけFabfilterのPro-Q2持ってれば専用アナライザはそれほど重視しなくても良いかなと思ったりします。
そう思いつつも表示情報が豊富で、きれいなグラフィックで、動きが滑らかなアナライザを見ているととても楽しいです(笑)
自分の作った音をアナライズするとこうなってるのか〜みたいな。

いくつかアナライザを持っているんですが、VoxengoのSpan PlusとMeldaのMMultiAnalyzerとiZotope MPBに入ってるInsightでも十分です。
どれもセールというか価格破壊的な製品だし。
VoxengoやMeldaの製品はしょっちゅうセールになって30ドルくらいで買えます。
http://www.voxengo.com/product/spanplus/
https://www.meldaproduction.com/plugins/product.php?id=MMultiAnalyzer
https://www.izotope.com/Support/Download/Insight/

ベストはFluxのPure Analyzerだと思うのですが、セールやらなくなっちゃいましたね。
あとあまりセールしないですがBlue Catのアナライザバンドルも滑らかな動きと使いやすさの面でお薦めです。
http://www.minet.jp/brand/flux/pure-analyzer-system/

Computer Musicの電子書籍買うとダウンロードできるCM読者専用の無料プラグインの中に
BluecatのアナライザとVengeanceのアナライザがあるので、最初はそこら辺から使い勝手を調べるのでも良いと思います。

という事でここまでがエフェクト及びバンドル編でした。
前回と今回取り上げたプラグインがあれば、
音源としては以下のジャンルが揃います
音作り用のシンセ
プリセットで拡張する用のシンセ
自分のジャンルに特化したドラム
キック専用ドラム

エフェクトでは
マキシマイザ
クリーンなコンプ
ダーティーなコンプ
サチュレータ
EQ
リバーブ
ディレイ
アナライザ

などのプラグインが揃います。
全てを一気に揃えるのは使いきれなくなるだけで良くないですが、各ジャンルのプラグインをバランスよくコツコツ揃えていくと遠回りせずに済むかなと。

自分は以前はフリープラグインやDAW付属でやっていました。
そこから比較すると今回取り上げた製品群は
専門メーカーの製品を買って良かったな・便利だなと自分が個人的に感じたプラグインです。
しかし必要なプラグインは人によって異なるので十分デモる事をお勧めします。
posted by nekokick at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽制作環境の構築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/431983630
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック