2016年01月01日

ゼロからの音楽制作環境構築 その1

2016年になったという事でこれまでを振り返りつつ
ダンスミュージック制作をこれから始めるためにはどのような機材が必要かを考えていきます。
テキストとリンクのみの構成でしかも長いです。
なので購入すべきプラグインのリストを手っ取り早く見たい場合、Equip BoardかSpliceのプラグインランキングを参考にするのがお薦めです。
https://splice.com/plugins
http://equipboard.com/category/electronic-dj
http://equipboard.com/role/music-producers



というわけで必須プラグインの選定ですが、その前にまずDAWです。
これは自分としてはBitwig 1.3がお薦めです。今までのどのDAWよりも直感的に使えています。
Bitwigは初心者が買うDAWとして適切かどうか判断が分かれるところなのですが、操作の直感性と作業の合理性の面でBitwigは非常に優れています。

自分はDAW付属プラグインは正直使わないタイプなんですが、プラグインやエフェクトは買えば済む話なので、
DAWとしての使いやすさという観点で自分にあっているかが重要だと思っています。
Bitiwig以外ではAbleton Liveがお薦めです。
ぶっちゃけ自分はBitwigに移行したのでLiveはほぼ使っていませんが、ダンスミュージックの世界はAbletonが中心だなと思う場面が多いため、持っておいて損は無いです。
BitwigとLiveへのリンクはこちら。
https://www.dirigent.jp/product/brand/bitwig/bitwig-studio.html
http://www.bitwig.com/en/bitwig-studio.html
https://www.ableton.com/ja/live/
DAWはこの2本かもしくはFLStudioで行くとして、次はプラグインの構築です。

環境構築をゼロから行う場合、一気に全部揃えるのではなく、
段階をいくつかに分けて少しずつ環境をアップグレードしていくのが好ましいと思ってます。
何故かといえば必要なプラグインって多いですよね。
しかもセールで異常に安く買えるものがほとんどです。
そして一度に覚えられる操作は初心者だろうと慣れてる人だろうとそんなに多くはないです。
つまりプラグインをまとめて購入するとしても習得するまで時間が掛かります。
それなら自分の習熟度に合わせて必要な物をその都度セールで買って覚えていくほうが効果が高いと思います。
似たようなインターフェースの物は割と多いので、ある程度操作を覚えれば他の製品にも適応できたりしますし。
あくまでもその時点の自分の習熟度がどれくらいかにより判断は分かれます。

その事を考慮に入れつつ、プラグインの選定をどこから始めれば良いかと考えていきます。
まずは必要なカテゴリを書き出し、後でお勧めしている理由を書きます。
フリー製品やDAW付属は極力使わない方針です。

まずシンセ音源について。
方向性が異なるものを複数揃えて行きます。
・音作りしやすい物
・サードパーティの即戦力プリセットが多数用意されている物
この2種類(もしくはもっと複数)からスタートします。

次にドラム音源ですがジャンルによって選択肢が変わってきます。
・自分のジャンルにおいて即戦力な音が出るもの
・ライブラリが多数発売されているもの
・もしくはDAWやサンプラーで使いまわせる音ネタ
・立ち上げて即使えるキック専用音源

エフェクトに関してはバンドル品と専用メーカーが出してる特化型を両方揃えて行きます。
必要なエフェクトの種類としては、EQとマキシマイザとコンプとディレイとリバーブとフィルターとサチュレーターとアナライザなどなどが必要になります。
エフェクトは長くなるので別のエントリに分けます。

他にはDAWの機能を補助するツール系が必要です。
・サイドチェインに特化したツール
・コードトリガーするツール
・スケールガイド系ツール
・アルペジエイター系ツール
・低域など特定帯域をセンターに固定するツール
ここら辺は機能的に他のプラグインと被ってくる事もありますけど
それはしょうがないのでスルーするか使い分けします。
https://www.xferrecords.com/products/lfotool
https://www.xferrecords.com/products/cthulhu


制作環境構築について重要視すべき要素を書いてみましたが、
最初に必要なものとしては即戦力の音が出るドラム音源と、音色ライブラリが充実しているシンセです。

プラグインを買っても理想としている音が出せないという事はよくある事です。
そういう場合の打開策としては、プリセット集のデモ聴いて気に入ったものを買う事です。
そうすると自分の出したい音に確実に近づけます。
実際はレイヤーしたり各種エフェクトで調整したり複数の工程があるとはいえ、
核となるシンセのエディットが固まっていないと次に進めません。
そういう時こそ即戦力のプリセットを叩き台として始めていくと話が早いです。

どのシンセでも良いわけじゃなく、音作りするかプリセットを買うかでも違いますが、クオリティが高くて負荷が少ない物が優先です。
即戦力の音が出せて入手しやすい物だとMassiveとSylenth1かSpire辺りになります。
サードパーティによる即戦力プリセットが豊富であることも重要ですがこれはMassiveとSylenth1が最も豊富です。
http://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/synths/massive/
https://www.lennardigital.com/sylenth1/
これらはLoopMastersかBeatport Sounds辺りをざっと見れば自分のジャンルに合うものが見つかりやすい。

他にはDuneとSpireとANAも別売りプリセットが良く出来ています。
http://www.synapse-audio.com/dune2.html
http://www.reveal-sound.com/
http://www.sonicacademy.com/SonicXtra/ANA+Synth/


ドラムに関してはサンプルを買うかプラグインを買うかでだいぶ違ってきますが、即戦力のドラムをゼロから作るのはエフェクトでかなり追い込む必要があるため初期段階では難しいです。
そのため自分の作りたいジャンルに適した物を買わないとかなり遠回りになります。

自分が勧めるのはまずはMaschineです。
構成としてはドラムネタとMIDIコンとシーケンスとエフェクト込みで作られたドラムキットなので、音作りを学習しつながらドラム作成が出来ますし、
ドラムキットもポンポンとスロットに読み込んで即座に音が出せて便利だなと感じてます。
ちなみに拡張ライブラリはジャンル別にかなり揃っているので、デモを聴けば自分に合うジャンルが見つかるでしょう。
これはサードパーティのライブラリよりNIが直でリリースしてるライブラリの方が細部まで詰められていて使いやすいです。 Maschineの音ネタは全て単音サンプルとして他のサンプラーに読み込ませることもDAWに直接貼る事も出来て、
Maschineというパッケージはかなりフレキシブルな使い方が出来ます。
さらに言うとMaschineは付属プラグインも充実していてMassiveなどのおすすめプラグインがガッチリ付いてきます。

Maschine本体
http://www.native-instruments.com/jp/products/maschine/production-systems/maschine/

拡張ライブラリのExpansions
http://www.native-instruments.com/jp/products/maschine/maschine-expansions/

Maschine付属プラグインは即戦力な物が多く、付属プラグインだけでも十分な曲作りが行えます。
http://www.native-instruments.com/jp/products/maschine/production-systems/maschine-studio/sound-details/

付属プラグインで便利な物はこちら。
Massive
Monark
Reaktor Prism
Gentleman(Piano音源)
Scarbee MK1(エレピ) West Africa(パーカッション)
Solid Bus Comp
などなど

Maschineを新規で買うと上記のライセンスが付属します。
Maschine内蔵のDrum Synth群とエフェクトも使いやすいです。
さらに買う時期が合致すればExpansionsが複数付属してきます。
なので買う時期としてはサマーセールか年末セールだけでなく、ライブラリ付属キャンペーンをやってる時期と言えます。
初期購入で拡張ライブラリが付属していない時も多いんですが、あとから9枚ライブラリバンドルが1万ぐらいになるセールが1年に1回ぐらいやるのでぶっちゃけ何とかなることもあります。
しかしそれでもMaschineは買う時期が重要なタイプの機材と言えます。

ちなみに拡張ライブラリはジャンル的にかなり特化されており、自分のジャンルじゃないとピンと来ないかもしれませんが
その筋の音楽をやっている方は一聴すれば、自分に必要かどうか見分けがつく事と思います。

大まかに言うとTech HouseやMinimalやダークなテクノ系は比較的良く拾われています。
あとはHiphop向けのラフなドラムにも強い。
ダブステとかドラムンはイマイチ力が入れられていません。
Future Bass系やTrap系も比較的強いです。Future系とTrap系をどこで分けるかは微妙ですが。
あとEDM系は比較的弱いので他社のライブラリをアテにする方が良いかもしれません。
なのでわりと人を選ぶマニアックな機材といえます。

ちなみにMaschineの拡張ライブラリはDAWに読み込んでワンショットのサンプルとしても使えます。
しかしMaschine側で立ち上げて運用する方が合理的です。シーケンスが固まったらDAW上に波形で貼る事も出来ます。


そしてMaschine以外に揃えておくと便利なドラム音源としてはキック専用のプラグインです。

http://www.sonicacademy.com/KICK/
Sonic Academyから出ているKick Synthは軽いし刺した瞬間に鳴らせるので、仮打ちに使えて確認もしやすいので凄く使いやすい。
Kick作成を直感的にエディットしやすいレイアウトになっており値段も安いです。

Rob PapenのPunch-BDは内蔵エフェクトにより音作りの幅が広く過激な音からシンプルな物まで作れます。
http://www.robpapen.com/Punch-BD.html

そして買ったばかりですがVengeanceのキック音源Metrumも良いです。
http://www.vengeance-sound.com/plugins.php?sub=Vengeance%20Producer%20Suite%20Metrum
これは構成としてレイヤーする事が前提となってます。
UIのレイアウトがドラムのレイヤーがしやすく設計されており、アタックとディケイがそれぞれ別に用意されていて音作りがしやすいです。
ダンスミュージックにおける定番手法であるキックのアタックとディケイを分けてエンベロープを作ってピッチ合わせて完成形にする流れです。
別売りのライブラリもキック特化のため安くて導入しやすいし、自分の用意した音ネタを読み込ませる事も出来ます。
これは便利で値段もそれほど高くないのでおすすめ。
ちなみにキックだけでなくハットとかのネタも入ってます。

さらに続いてVengeanceのPhalanxです。
http://www.vengeance-sound.com/plugins.php?sub=Vengeance Producer Suite Phalanx
これは厳密にはドラム専用ではないですが、
ドラムネタがキックやハットなど楽器別にカテゴリわけされていてブラウズしやすい。
さらにジャンルごとに分けたフォルダがツリー上のブラウザに並んでいます。
例えばTranceのKick、HipHopのスネア、みたいな感じで項目別で格納されているので音をプレビューする時もブラウズがしやすい。
例えるとFLっぽいブラウザをシンプルにしたような感じです。

Phalanxはドラム専用ではないと書きましたが、ドラム主体の音源であるのは間違いないです。
ただ音作りのアプローチはMetrumと若干異なっており、Phalanxではシンセやベースなどの音源としても使えます。
追加ライブラリもドラム以外が結構多くて、ジャンルごとにTranceやHouseやTrapなどなどのライブラリが売ってます。
http://www.vengeance-sound.com/plugins.php?sub=Vengeance%20Producer%20Suite%20Phalanx&issue=EXPANSIONS

エディットできる項目も結構豊富にありシンセとして使っても戦力になります。
VengeanceはNexusにもライブラリを提供していますが、おそらくVengeanceが単体のプラグインを作ると決めた段階でNexusよりエディットを強化したのだと思います。
でもまあ同じVengeanceなのでMetrumと比較してもドラム音色が似ています。
なので人によってはどちらかが不要になるかもしれません。
ここはデモや動画で音色確認や使い勝手をよく吟味する事が重要です。


まずはここまでが音楽制作の初期において最低限必要な要素と考えます。
フリープラグインだけでも最近は十分良い物が出ていますが
集める時間はかかるし質問して答えてくれるサポートも無いです。
自分はフリーだけでやってた時期もあるんですが、
もっと早い段階で定評ある特化型の製品に移行しておけば時間を無駄にせずに済んだかな?という後悔はあります。
前は円高でプラグインが安く買えましたので、その時に必要な製品をもっと買っておけばよかったです。

それでもお金を掛けたくない場合はComputer Musicの電子書籍版を買うとダウンロードできるプラグイン集があるので
とりあえずそれをテストする所から始めて感触掴むのは良いとは思います。


シンセとドラムのカテゴリに絞ると、最小限のコストで考えるならMaschine(とMassive)とSylenth1がスタートとしてお薦めです。
ちなみにMaschineのMIDIコン部分はKVRのBitwigフォーラムからスクリプトを落としてくれば
Bitwigのほとんどの機能をコントロール出来るようになります。
http://flstudio.seesaa.net/article/411265389.html
http://www.kvraudio.com/forum/viewtopic.php?f=259&t=424189

最初に購入したドラムとシンセ音源がイマイチ自分に合ってなかったり、もしくはさらに音源を追加したくなったら、
自分のジャンル向けの別売りの即戦力ライブラリをLoopmastersやBeatport Soundで買うと満足度が高くなります。
サードパーティによる良く練られたライブラリが多数試聴でき、自身の求めるものを見つけやすいです。
http://sounds.beatport.com/
http://www.loopmasters.com/

なんというかここまで何でも揃っていると音楽を作って売る人より
音楽作りたい人向けのネタを作る方が人によっては楽しかったりお金稼げそうと思いました(笑)


という事でダンスミュージック制作環境の為に必要な機材その1としてシンセ・ドラム音源系でした。
次はエフェクト編です。長いので分けますがバンドル製品と特化メーカーの製品1本釣りという作戦で行きます。
posted by nekokick at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽制作環境の構築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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